生誕100年。

地元の車メーカーの特集が始まっている。

 

小学生時代に山奥の田舎で見た、あの伝説のスポーツカーは衝撃的だった。

 

そのスタイル以上に、こんな田舎で・・・・という驚き。

 

結局乗り手が地元か都会の方はわからなかった。

もちろん、それがどこのメーカーかも。

 

何しろ、車の所有時代が珍しいくらい田舎の時代だったから。

 

TVが来たのも遅かったし、自家用車という名の中古の軽が来たのも遅かった。

 

憧れるというか、貧乏少年には縁のない世界という感じだった。

 

車を持つということより、田舎を脱出することの方が重要かつ先決だった。

 

そして、都会へ(県庁所在地)でても車は縁がなかった。

高校時代に通学で乗った50㏄で十分だった。

駐車場を気にすることも狭い路地裏も気にしなくてよく、バイト先へ行くのにも重宝した。

その流れで、就職しても、結婚しても、自分名義の車は持たなかった。

 

ということで、地元でありながら、一度も乗らずに終わりそう。

 

そりゃ、世界で初めての量産エンジンの素晴らしさやルマン優勝とか小型スポーツカーとか、いいものはあるのだが。

 

縁がなかったということかな。

 

たまたま相手が車を持っていた。

そのメーカーを乗り続けている。

なぜなら、そこもまたエンジンに特別なこだわりがあるメーカーだから。

 

国内には世界的メーカーもある中、その他の地方メーカーがよく生き残ったものだと、いまさらながら感心する。

 

この先もあるかどうかは、まったく予想がつかないが、とりあえず100年を迎えられたことは、関係者の方々は、とても深い感動・感慨だろう。

 

ただ一つ面白くないのは、本社が在る町が、かたくなに合併を拒否して、市中心部に近いところでありながら郡の町を維持して税金を独り占めしていること。

 

だから本社社員の名刺の住所は、**郡**町となっていて、事情を知らない人は偽物会社と勘違いする。