ギターとベース
東君がロッカーへ仕舞ったままというか、隠したままというか。
本当は高校時代に弾くつもりで手に入れたのだろうが。
結局、演奏は上手い友達二人に任せて、ボーカルとハーモニカに落ち着いた。
2年のころから文化祭に向けて我が家で練習。
静かな住宅街に少々騒がしい感じでしたが、まあ、そこは上手い感じだったので様子見。
そこそこな舞台を務めていました。
クラスで人気者でもあり、他にライバルも出なくて、3年まで継続。
中学のころからプロダクションのレッスンに通っていたので、高校卒業後も芸能優先な進学・上京だったのだ。
そして、そこそこ雑誌・CM・TVと仕事が増えていった。
これはもしかしてもしかしてと期待していたが、どういうわけか本人が制作側へとシフトして事務所をやめた。
残念。
いや、賢い選択??
で、時折ギターを出してみるけど、弾けないんだなあ。
静かすぎる住宅地では、音を出すこと自体が躊躇する。
なにしろ、裏の家の怪しい少年Aがドラムを叩きまくって、壁も叩き、ドアを叩き、非常にやばい状態が3年は続いたな。
夏でも窓はロックして過ごす恐怖。
あれから20年か。
裏の家は人気がない。
親は仕事で東京らしい。
子どもは・・・・ここ10年、見たことない。
親が高級官僚だったり、医者だったり、大企業の重役だったり・・・て、子どもには相当プレッシャーかかるんだろうなあ。
大学時代にギターを中古で買ったが、やはり全然ダメだった。
安アパートで音を鳴らすのは、無理だった。
その時は、隣にDV男が時々来て、女の人を攻撃していた。
何と言いますか、住む環境は大事です。
音楽するなら、音が出せるような家と場所でないとなあ。
そんなことを思ってたら、太陽にあたると死ぬという高校生がギターを夜中に弾いている映画が出て来た。
おいおい、少女漫画そのまま。
でもなあ、自分で弾いて歌える、って、いいよなあ。
それで才能があれば言うことないのだが。
ところがところが、才能があるから甲子園も出て活躍して、見事ドラフトで上位指名されながら、目が出ないというケースが珍しくないんだよなあ。
その一方で、順調に成長して一軍でレギュラー掴んでも、好不調がある。
去年よくても今年は・・・とか。
先月はよかったのに、とか。
スポーツは残酷だよなあ。
東君のIT企業はどうなんしょう。
2年毎に倍々ゲームで来た3社目。大ジャンプです。
流石にこれは大きすぎでは。
昨年8月の披露宴に来て挨拶していただいた採用担当重役に申し訳ない。
転職して3か月。
まだ生きてはいるようだが。
ボーと生きている方が、親は気が楽だ。