あれる春の世
風が吹き荒れる深夜。
嵐が丘を連想させる、とは言い難い貧相な家で、揺れを感じて一句。
春嵐 揺れる貧家 病む心
あっちでもこっちでもリフォームに続いて、高校の同窓会総会が市内で開かれる案内来る。
学年世話人にクラスメートの名前。
国立へ合格できなければ公務員へという厳しい親の言いつけを守り、不本意な結果になり市内で公務員。
こちらはギリギリな私立で4年を過ごし、仕事のついでに職場訪問したような気がする。あれから約40年。
便利な検索で名前を打ち込めば、いくつかヒットする。
どれも偉い肩書き。
やっぱりなあ、同窓会に顔を出すには出世していないと。
個人的には会いたい気持ちもあるが、差し出す名刺が心もとない。
欠席へ〇して、一言体調不良を詫びる。
これがマンガや昼ドラなら、見栄を張って出席して昔の彼女?と夜の街へという展開なのだろうが。
現実は、昼の12時開始。
これって県北より出席する方の帰宅時間確保の為か。
そして、返信ハガキを切り離し、二階でカレンダーをめくって気が付いた。
ああ、泥船総会の翌日か。
現実問題、8000円の会費や服装も気になるし、引きこもり引きこもり。
付き合いはしない。