世情に行き着いてしまった。
自分好みのフォークを整理してたら、中島みゆき>>世情>>金八になり、涙腺崩壊。
その時は、就職先の寮で見たと思う。
社会人1年目は誰でも通る道だが、なかなかうまくいかないものだ。
電話など触ったこともないような世間知らずのまま就職したので、毎日辞めたいと思っていた時だ。
私たちの世代は、みゆきさん世代より後なので、もうのんびりしたもんだった。
学生運動があったことも、労働組合のストも、全然知らない国のことのようだった。
さらに歌に関心のない私は、世情をこの時初めて聞くことになり、その衝撃はドラマとも相まって、相当なものだった。
今と違って調べる術もなく、友と呼べるものもいないので、すべてを理解したのはそれからだいぶ後だった。
教育実習へは行ったけど、景気のいい時代にわざわざ苦労を買うバカもいないとばかりに福利厚生がよく、女性が多い業界へもぐりこんだのだ。
結局、2年後には私立の講師になるのだが、金八のようにはなれなかった。
2年で心が折れた。
塾へ転身した時は、本当に恥ずかしかった。
だから、世情を聞くと、ダメな教師と被さってしまう自分が悲しかったのだ。
そして、涙は、いい教師に恵まれたな、という涙と自分ではないという涙。
今回、好みのフォークを書き出してみて再度思った。
私は、中島みゆき だな。と
とてつもなく才能にあふれた彼女の歌に、何度も打ちのめされる快感。
PS,
心地よい快感を壊さないために、ラジオ版おしゃべりは聞かないよう注意している。