映画と音楽と残像
本来なら感動と笑いに涙するだけなのだが、公開から10年、そして、その時代背景からは40年近く経っていると、過ぎた日々を複雑に感じる今日。
劇中の若き女優はその後も第一線を走り続けている。
劇中で歌われた数々のヒット曲は、今もオジサンたちには輝かしいまま。
しかし、あの時代の自分を思うと、燃焼していなかったなあ、と思う。
何かに打ち込んだことがない青春だったかな。
その代わり、教育実習は熱かった。
ほんの一瞬だったが、錯覚を起こしそうなくらい甘い青春が目の前にあった。
映画の舞台として選ばれる条件として、海が見える。
これは画になる。
出来たら見下ろす絶景ポイントも。
路面電車もいい。
適度に賑やかで、適度に田舎っぽいのもいい。
そういう感じですぐに浮かぶのが、尾道・呉・長崎・北九州・函館・神奈川あたりか。
尾道ならこれにお寺、呉なら軍港、北九州はボタ山か製鉄所かな。
それぞれに時代の背負っているものが重い。
映画を撮るって大変な作業だよなあ。
最近はCGが優秀過ぎて、すべてスタジオでできるようだというが。
本当に、昔を懐かしむばかりになったなあ。
新作映画がつまらない???
俳優が嘆いたいたよなあ。
ヤクザがシートベルト締めて安全確認するのって、アホらしい。
じゃ、殺人は何故そのままOKなの???
タバコを吸いまくる昔の映画。
今じゃ、こちらが気にし過ぎて中身が入って来ない。
橋の上から川にものを投げ捨てるシーンでは、・・・・後でスタッフが回収しました、っていうテロップが頭の中で作られる。
毒されたなあ。
これが擦り込み効果っていうものなんだろう。
昔の映画を観るということは、毒された自分を確認し、本来はと、確認し直す作業かもしれない。
それとも、諦めの確認作業か。
今日の映画では本が重要だった。
本棚の並びを替えてみようか。
お気に入りを集めてみよう。